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アナグマの子供

更新日:2013/11/29

CIMG0270親が交通事故にあい、保護されました。
環境事務所に引き渡されました。

保護、リハビリ、放野個体のその後

更新日:2013/10/29

CIMG0376 3年ほど前、F市の動物病院にオオタカの成鳥が保護されました。持ち込んだ発見者によれば、カラスにいじめられていたそうです。
オスの成鳥、背中に発信機(一年ほど電池寿命がある)。
足にアルミの足環。環境省のナンバリング。そのほかに色で識別した足環
環境省と山階鳥類研究所から委嘱を受けオオタカの調査をしているU氏に連絡。オオタカの調査は発信機をつけ、受信機で探しながら行動を観察します。どこを餌場にしているか、どこで休息するか、どこに巣をかけているか、飛行経路と行動範囲など、その生態を観察します。それらのデータは大規模開発計画、例えば道路を新たに通すとか大きな建物が出来るとかの時に環境アセスメント時の資料になります。
保護された個体は数日前から行方不明になっていたと判明しました。

⑥ つがいのメスが一羽で抱卵中で、このままではあと数日で卵を放棄してしまうだろうとの懸念がありました。

⑦ 保護個体は外傷もなくやせてもおらず、若干片目の瞳孔反射が気になりましたが、かなり元気を回復していたので、U氏に巣の近くで放鳥してもらいました。

⑧ 一週間後の夕方、同一の個体が今度はH市の陸橋の上で保護されました。発見者によれば交通量の激しい道路の中央でじっと佇んでいたそうです。保護された方が届けた警察署から連絡がありました。

⑨ 私のところで預かり様子を見ることにしました。食欲はあるものの、ボーっとして、とにかく何かに対する反応が悪く、神経系の疾患を疑いました。(というのもそれから1年ほど前やはり同じ警察署の管内で交通事故のオオタカがいたからです。話が横道にそれます。)

①ある日、環境事務所から連絡があり、現場へ駆けつけると警察官が交通整理をして現場を保存していました。
②オオタカは脳震盪を起こしていました。
③目撃者はオオタカが走行中のトラックの側面に衝突したといっていました。
④路肩には半分羽をむしって、ちょっと食べた鳩が落ちていました。
⑤現場の状況から、これはきっとオオタカが狩をして、食べ始めたときに何かに驚
いて、鳩を持ったまま移動する途中の事故だろうと推察されました。
⑥以前にも交通量のある道路わき30mくらいの畑の中で野生の鳩を掴んだ野生
のオオタカを目撃したことがありました。
⑦このときのオオタカはその後無事回復し、数日後に野生に復帰しました。
(話は戻ります)
⑩ U氏に連絡すると、つがいのメスはオスが餌を運んでこないため、抱卵をやめ、巣を
放棄したらしいとのことでした。
放鳥後、メスのところに帰った形跡はなかったことが推察されました。
⑪ 1ヶ月ほど様子を見て順調に回復し、物事への反応が良くなってきたのですが、私の
ところでは6畳ほどの広さしかないため、環境事務所に事情を話し、もっと広い禽
舎のあるボランティアのT氏のところへ移動させました。
⑫ T氏のところは大きなパイプハウスを網で包んで、自由に飛んだり狩をすることが出
来ます。より自然に近い形で飼育が可能です。
翼の接骨手術をしてリハビリ中だったオオタカのメスが放鳥になった後で、ちょうど
空いていて運よく移動することが出来ました。
⑬ ここでの飼育が2ヵ月半続きました。
⑭ 最初の頃は、鶉にはきわめて反応がよく、鳩にはまったく反応を示さないという状態
でした。
⑮ 様々な工夫をしながら、オオタカが徐々に自信をつけていき、野生を取り戻すまでに
なったのでめでたく放鳥となったわけです。⑯ めでたいのはここからで、あれから3年も経った、つい先日U氏から突然の電話があ
りました。
⑰ 「今、営巣中のオオタカを観察していて、どうもあのときのオオタカに似ているオスだ
と思っていたのだが、今朝、足環の色と形態で確認がとれました。
まさか本当に、あのときのオオタカだとはうれしくてしょうがない。
良かった、良かった。」
⑱ 私もとてもうれしくなりました。

隻眼のオオタカ

更新日:2012/11/10

CIMG0863鳩舎にオオタカが飛び込みました。このオオタカはオスの成鳥でかなり高齢の様子が伺えました。肉付もよく、衰弱したような様子はありませんでした。片目でも野生で十分に狩をしていたことが推察されます。ハンデを負って野生で生きていくのは難しいと思いますが、逞しく生きていって欲しいとの願いをこめて放鳥しました。

ふくろうの雛

更新日:2012/10/18

CIMG02511公園でふくろうの雛が保護されました。といっても実はこれは雛の連れ去りなんですが。
ふくろうの雛はまだ飛べないうちに巣から出て地面にいることがあり、親が餌を運んで育てます。しかしこれを見つけた人は、雛がこんなところにいてはかわいそうだ、他の生き物に襲われてしまう、ということで保護してしまうのです。
保護してすぐであればその場に戻すのですが、時間が経っている場合は戻しても親が面倒を見ないので、ボランティアが飼育する必要があります。
野生に返して生きていくためには相当の努力が必要です。
写真のふくろうは①発見者(公園の利用者)→②公園の管理者→③市町村・環境事務所→⑤保護ボランティア.........。と、いうルートをたどっています。
まだ切り餌やマウスを食べていますが、そのうちネズミなどの生餌に慣らし、元の公園に戻す予定だそうです。
うまく野生に還れるといいですね。

チョウゲンボウの保護

更新日:2012/09/10

IMG_0545IMG_0534IMG_0543

 

 

 

 

 

8月15日 庭で飛べなくなっているチョウゲンボウを発見。住民が警察に通報。署員が保護。
8月16日 県の環境事務所から連絡があり、警察まで預かりに。この時点で体の麻痺はだいぶ取れていました。
体重160g 小屋に放して様子の観察
鶉を与え体力の回復に努める。
8月20日 地面に置いた鳩の片胸を掴んだままで、約2m上の止まり木までほぼ垂直に飛翔
8月21日 放鳥 自然界に帰っていきました。

小鷹来る(ツミ?ハイタカ?)幼鳥

更新日:2012/09/07

CIMG1603台風の時に神社の森の木のうろの巣から雛が落ちて、その後、動物病院で育てられました。
なんとかリハビリをということで環境事務所の方が持ってこられました。
切り餌は食べられますが、丸のままではちょっと緊張、生体には驚くといった状態です。

巣立ち前に保護されたチョウゲンボウ

更新日:2012/08/10

IMG_0144巣立ち前に巣から落下し、保護されたチョウゲンボウが、動物病院で育てられ(このときはマウス主体の餌)大きくなったので広い場所で飛ばせたらどうかということで、県の環境事務所から依頼があり、しばらく預かることになりました。
過去の経験上、切り餌のみで綿毛雛から人間に育てられた個体は、活餌に驚き、活餌を捕獲、捕食するまでには大変な苦労がありました。
食べたことのないもの、生きたものを捕食するのは大変高いハードルがあり、低いハードルを越えた成功体験の積み重ねが重要です。
鳥の切り餌のみで人に育てられた場合

①羽つき、毛つきの大きな塊を与える
②鶉なら半身、ネズミなら胸を少し裂いて与える
③絞めたものを丸ごと与える
④生きたものを与える。というように段階を踏みます。
生餌を捕るのには大きな恐怖心が伴うので、④に到達するまでに十分体重を上げ、体力をつけて行き、その後、少し餌を制限して強い食欲を引き出し、④を試みます。
今回のチョウゲンボウは
①初期は親鳥に育てられていた。(おそらくいろんな種類、形態のものを食べていた)
②途中から人間が飼育
③餌は毛つき、皮つきのネズミ。初期は小さな切り身。次第に大きな塊へ。
と、移行してきました。
鳥の状況

①人への恐怖心は少ない。(人間の観察ができている)
②餌に対する反応は良好
③太りすぎずやせすぎず
④羽の欠損などはなし
きわめて良好で、十分な配慮がなされて飼育されていたなと感心します。
私の所に来てからの経過

①預かった初日   観察のみ
②2日目        骨付き肉を3個投入 一羽が一個づつ、三者三様の場所で捕食
              肉を掴んだときはキキキキキと雄叫びを上げる
③3日目        一羽が活餌の鶉を捕食 他の2羽はその残滓を食べる
この状況ですと、放鳥は予想よりも比較的早まりそうです。
野生復帰のためには成功体験の積み重ねが必要で、そのため状況に応じて活餌を使用する必要があり、活餌に対する恐怖心を起こさせずに成功させるように配慮します。
野生で生きてきた成鳥が保護された場合は、このようなことは必要なく、体力が回復し、体の機能が元に戻ればそれで放鳥となります。

参考までに長い文章ですが、右サイド「言葉の解説」「食物連鎖の頂点・・・」から始まる文章をお読みください

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